hansuu

くだらない生活と脳みそ

好きだから、努力できるっていうのは間違っているの。好きだから、努力なんかしなくても他人には「努力してる」様に見えるの。

この言葉には「なるほど」と思った。だったら、自分のこの気持ちは「好き」じゃないのかもしれません。「努力しなくちゃ」と思うもの。「もっと頑張らなくちゃ」と思うもの。

・仕事にするのは二番目に好きなことの方がいい

・憧れる人を好きな人とはき違えてはいけない

これらは、中学生だった自分の心に刺さって取れないものだった。喉に突っ掛かった魚の小骨のよう。一番好きなもの・憧れのものを傍に置いておくことはできないと子どもなりに解釈をしていた。だからこの手で時に拾い、時に切り捨ててきた。でもなんでだろう、何が好きなんだろう。何が一番で何が二番なんだろう。わからなくなった。

 

「天職」という言葉。運よくそう働いている人はこの世界の中でどれだけなんだろう。仕事には「慣れ」るから、きっと誰でも努力をすれば何だってできるはず。でも、自分はこれじゃなきゃダメなんだ、やっぱりこれじゃないとね!と得意げな顔して世界中の人に伝えたい。そういう仕事を見つけたい。

 

人だってそう。本当に好きな人と付き合いたい。一緒に居ることに「慣れ」ただけじゃない。時間のおかげで勘違いしてるだけじゃない。離れたら、その人は自分のことを引っ張ってくれるの?必要としてくれるの?自分は、本当に、その人が「必要」なの?

 

全身の身の毛がよだった。

また一日が始まる。自分の踏みしめてきた一歩は、本当に「確か」なのだろうか。