hansuu

くだらない生活と脳みそ

昨日は、建築家三分一博志さんの講演を聴きにいった。

失礼ながら、自分は三分一さんのことを存じ上げていなかったので、どんな人なのだろうとワクワクしながら席に座っていた。講演がはじまると、のっけからそのスケール感に打ちのめされた。自分はなんてちっぽけなんだろうかと思わずにはいられなかった。地球に受け入れられる建築を作り出すのに、敷地調査に一年をかける彼のディテールは、シュミレーションから出来たもので、一見誰にでも出来そうだと勘違いするかも知れないが、これを同じようにやろうという思考回路になる人は果たしてどれくらいいるのだろうか。この地道な調査や研究を経たものづくりを「やってしまえる」ことが三分一さんの凄さだと自分には思えた。ミュージアムの作品のような、はたまた映画館で見る映画のような、贅沢な時間を多くの人と共有出来たことに感謝して、これからじっくり自分のやりたいことを見つける調査に出掛けようと思う。