hansuu

くだらない生活と脳みそ

あの日記を読んだからなのかもしれないけれど、自分の就職のことについてちゃんと書いておきたいと思った。

書いて置かなければならないと思った。
4年前。働くということは、まだまだ先のことのように思っていた。進路に悩んでいたあの頃の自分は、仕事をすることを夢見ていたけれど、同時にまだまだ学生でいたいと心の底では思っていた。
今の大学へ進学することを決めてから、新しい生活への準備を始めた。願っていたこととは別の道になったけれど、そのケジメも付ける意味で、とにかく誰よりも真っ先に教習所に通った。入学する前に免許を取り終え、少しだけ違う自分になったことに嬉しさを覚えた。大学への不安はほとんどなく、友達を早く作らなきゃとも思わなかった。最初の頃は、やけに落ち着いていて大人な人だ、と思われていたらしい。あとで友達に聞いた。授業が始まっても、どこかやる気が出なくて。でも自分で行動していけばやりたいことができることを知った。

3年になって遂にあの行事がやってきた。シュウカツ、だなんてなんでもかんでも略せば若者が喜ぶとでも思ってるのか、甚だ疑問だった。本当は学生でいたいけれど、学生でいるより早く社会に出て働いた方がいい。経験を積んだほうがいい。そんな言葉に踊らされて、自分も遥々シュウカツ組となった。なったはなったで、企業の説明会やら何やら、みんな個性のカケラのないスーツ姿で、髪型もほとんど同じにして、この世界は自分には苦痛だった。みんなと同じという空気が耐えられなかった。はじめから、シュウカツなんて向いてなかっただろうなと思うけれど、みんなみたいにちゃんとシュウカツ生していたら良かったかなと思う。見た目は、個性のないものかもしれないけれど、中身の個性でぶつかれる最高のステージだったじゃないか。なんて、ちゃんと経験していない自分が言うのもアレですが。自分のシュウカツは、本当に簡単だった。簡単だったなんて、一言で行ってしまえば、所長に申し訳ないし、決して適当に決めたわけじゃない。詳しいことは書かないけれど、偶然が偶然を呼んだ、そんな感じの内定だった。シュウカツが始まったのが12月。はじめて合同説明会というものに足を運んだのが12月27日。内定が決まったのが2月の真ん中辺り。じぶんは、最後の最後まで内定が決まらないだろう、と思っていた。半ば諦めも入っていた。最後の最後で、頭を下げに色んな所へ行こうと思っていた。それが、運だけで、誰よりも早く決まった。だから、すごく嬉しかったし、所長にはほんとうに感謝している。あの日アレがなかったら、巡りあうことはなかったかもしれない。これまでの自分の人生のあらゆる経験に感謝した瞬間だった。

そんな自分のシュウカツをすこしだけ恥ずかしいと思ってしまうけれど、それも自分の実力なのだと、運命なのだと、思うことにしよう。まだまだ進路の決まらない学生も、もう已に決まって会社からの課題をこなしている学生も、自分も、結局のところみんな同じなのだと。歳は変われど、来年度から社会人になる皆さん、張り切ってゆこう。