hansuu

くだらない生活と脳みそ

来月末、引っ越す。

というかもう、期限まで三日、正確には丸二日になった。月曜日から少しずつ荷造りをしていて、リビングはとうとう机だけになってしまった。昨夜、棚という棚を全てダンボール箱へ仕舞ったせいだ。地べたのテレビが少し観にくい。朝からコーヒーを啜りながらLainを観ている。
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(このシーン、好きだからかよく観ている気がするな)

佐賀の暮らしは良かった。知らない街、知らない人、時間に溢れていて。たくさん旅もした。ここで暮らしたのは合計すると、半年くらいの日数だったか。新幹線に毎月乗った。4〜5時間の長旅。高二の夏にもらった長いこと日の目を見なかったSuicaも少しすり減るくらいには使った。三千円もチャージしたのに佐賀の南西部には自動改札がなくて、地元を思い出して笑ったのもいい思い出。エラーさんのグッズを買いに福岡まで電車に乗ったこともあった。実家から市内へ出る時間程度で行けちゃうことに心底驚いたのが懐かしい。クリープハイプのすべ展にも行ったな。福岡パルコ、かなり出向いたと思う。なにより、九州を旅できたのが本当に良かった。長崎には日帰りで2度も行けたし、佐賀はまんべんなく、福岡はもちろん、大分もかなりコアな街を散策できた。やっぱり、温泉がある街は良いな。

家賃や光熱費、水道代は全て会社持ちだからって、ケチらずお風呂もバンバン入ったし、洗濯も一日に二回以上回した日もあった。期間が決まっていたから、最後は車で持って帰られる荷物だけにするのに考えながら家具や什器を買って。棚も極力買わないように百円均一のつっぱり棒を駆使していた。控えめに言って、つっぱり棒のプロフェッショナルだと思う。(安いからって解体できない三段ボックスとか買っちゃうと、引越しの時に粗大ゴミになってそれはそれは困る。)要らない服や時期の終わったコート類は、実家に戻るときに定期的にスーツケースに詰め込んで、ひいひい言いながら持って帰った。資格試験の教本とか、かなり重かった。

今思うと、懐かしくて仕方がない。ここでの生活はどうなることかと思っていたけれど、問題なく楽しく日々が過ぎていった。あっという間だった。もう居なくなるから書くけど、新鳥栖駅という新幹線が通っている駅から数分のところに家はある。まわりは住宅街で、家から割とすぐ大通りに出られる。立地はかなり良いところだ。車なしでもJRを使えば十分生きていける。折りたたみ自転車を買ってもらったので、近所はそれで移動していた。自転車を買ってもらったあとの数日は、天気が良いとカメラを片手に家の周りを探検したっけ。最近は花粉でくしゃみが止まらなくなるから、無闇に外に出られないんだよね。

とにかく、楽しかった。今までと全く違う生活で、でも何だかんだ上手くやれて。結局、自分はどこに行っても自分らしく生きていけそうだなと思った。四月からの生活も、もっとずっと先の生活も、もう不安に思うことはないな、そういう自信を持つことが出来た六ヶ月間だった。ありがとう、お世話になりました。

2019.3.28